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Letters

Letters by Yuriy Kusanagi

書評『セックスと恋愛の経済学』マリナ・アドシェイド著

恋愛

この本のテーマがセックスと恋愛なのか、それとも経済なのかと言えば、間違いなく経済の方だと思う。

モテや恋愛に関して知識を深められると思って読むと肩透かしを食らうかも知れない──僕のように。

 

統計学的な資料のまとまりと考えてもらうとわかりやすいだろう。

つまり、この本に書いてあるのは、〇〇な人は何%だが、それに対して〇〇な人は何%であるといったような具体的な数値を伴った調査結果が中心だ。

 

 

恋愛さえ支配する経済学的要因

 

月収10万円の生活と、月収100万円の生活は間違いなく違う。

 

使えるお金が多ければそれだけいろいろなことをする自由があるけど、お金がなければそうはいかない。

お金は僕たちの想像力や欲望の範囲でさえも制限してしまうのだ。

 

例えば、結婚は二人の人間が生計を一にするということでもあり、生活費をある程度節約することができる。

貧乏なカップルの場合、結婚することによってそういったメリットもあるが、高収入のカップルの場合、そのメリットは貧乏なカップルと比較すると相対的に小さくなる。

 

つまり、恋愛や結婚、セックスといった事象の裏側にも、間違いなく経済学的な要因が働いていて、それが人々の行動に大きく影響しているというのが本書の主張だ。

 

 

モテの必読書ではない

 

モテを志す人が必ず読まなければいけない類の本ではなく、ちょっとした雑学を知って息抜きするのにちょうどいい本だと思う。

また、翻訳が日本語として違和感を無視できないレベルで、若干読みづらかったのが残念だ。