Letters

Letters by Yuriy Kusanagi

書評『刑務所いたけど何か質問ある?』堀江貴文著

多くの人は刑務所の中の様子を知ることなく一生を終える。

当たり前のようだが、実は全人口の4%が元受刑者であるらしい。

 

数奇な運命を歩むことになった堀江貴文さんは証券取引法違反で逮捕され、長野刑務所に収監された。

この本は収監中の生活を詳細に、かつ面白おかしくマンガで再現した、言うなれば獄中の「旅行記」のようなものだ。

 

 

仕事のやりがいとは

 

堀江さんは自身の著作の中(たぶん『ゼロ』だったと思う)で、仕事のやりがいというものは、刑務所の中ダンボール箱を組み立てるような地味な作業の中にでも見出すことができるというような趣旨のことを述べている。

東京大学名誉教授の養老孟司さんも、社会に空いた穴を埋める作業が仕事なのであって、自分にぴったりの穴が空いているわけがないと、同じような発言をしている。

 

僕はことあるごとにこのふたりのコメントを思い出す。

結局のところ、自分に合った仕事というものはどこにも存在せず、「自分に合っている」と信じることができる仕事と、そうでない仕事があるだけなのだ。

 

だとすれば、どんな仕事に対しても、穴埋め作業でもやってやるかとポジティヴな気持ちを持つことができれば仕事は楽勝だし、ダルいと思っていればその逆の気持ちが生まれるということだ。

 

 

堀江さんの生命力の強さ

 

堀江さんは刑務所の中での単純作業にも何かしらのやりがいを見つけて生活していた。

今では受刑者であったことをネタにしてこんな本まで出版してしまう。

 

彼の生命力の強さを、僕たちは見習うべきだ。