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Letters

Letters by Yuriy Kusanagi

音楽アーティストに自由はない

僕の友達にメジャー・レーベルからデビューした女性シンガーがいる。

彼女はレトロな世界観を持ち味にしている小柄な実力派シンガーで、以前は音楽業界で裏方として働いていたらしい。

 

僕は彼女と駅で待ち合わせて、近くのコーヒースタンドでホットミルクを飲んだ。 

 

 

ブラックな音楽業界

 

きっと、多くの人は音楽業界に華やかで自由なイメージを持っていると思う。

実際はその逆だ。

 

シンガーはリスナーに対して何らかのメッセージを伝えることを関係者たちに強要される。

歌詞や曲の手直しはもちろんのこと、シンガーの方向性から抜本的な見直しをすることも少なくない。

 

僕が思うに、必ずしもすべての音楽にメッセージは必要ない。

 

快感原則の音楽の世界の中では、小難しいメッセージは逆に音楽としての良さを削いでしまうこともある。

それに、歌詞や曲の細かい部分を変えたところで多くのリスナーはそのことに気づかない。

 

結局のところ、会議室の中で関係者たちがアーティストを詰めたところで、セールスにさして影響はないのだ。

 

 

関係者たちは自覚するべき

 

インターネット経由のストリーミング・サービスの普及により、音楽業界は苦境に立たされている。

 

アーティストに対して偉そうな態度を取っている関係者たちは、誰のおかげで飯が食えているのかよく自覚した方がいい。