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Letters

Letters by Yuriy Kusanagi

書評『まんがでわかる ピケティの「21世紀の資本」』

お金

「まんがでわかる」シリーズを読むのは初めてだったけど、さらっと概要を理解するのにはまったく問題ないと思った。

 

本家トマ・ピケティの『21世紀の資本』は700ページ以上にも及ぶボリュームで、これを読破するのにはけっこうな時間がかかってしまう。

「まんがでわかる」シリーズなら、その時間を大幅に短縮することができる。

 

今の時代、情報の摂取──僕は情報を食べ物のようなものだと考えているので、あえて摂取と言う言葉を使いたい──においても大切なのはスピードだ。

 

 

『21世紀の資本』の主張

 

『21世紀の資本』の要点は、経済成長よりも資本が増加するスピードの方が速いということに集約される。

これは何十年にも渡る世界中の膨大なデータをピケティ自身が分析した結果、導き出された答えだ。

 

具体的に言うと、労働所得よりも資本所得の方が有利ということであり、資本を持っている者はさらに資本を増やし、世界の格差が拡大していくことを示唆している。

 

歴史的に見ると、ここ数十年は世界大戦の影響でむしろ格差は縮小していたけれども、また大戦前のように格差が大きい社会に戻りつつあるらしい。

要するに、基本的に人間社会は格差社会であり、今までもそうだったし、これからもそうだろうということだ。

 

 

幸福度から見た格差社会

 

おとぎ話の世界の王国を想像してみてほしい。

裕福なひとつの王家があって、その他すべての民を支配している。

 

格差社会の究極はこういう形だと思うけど、果たしてこれは本当に不幸な世界の形なのだろうか?

 

幸福度という観点から見たら、必ずしもそうは言い切れないと思う。

トップの王家以外はみんなほとんど同じだからだ。

 

僕が思うに、田舎にかなり貧乏な家庭があって、郊外にそこそこな中流の家庭があって、都心部には富裕層がいて…というように、隣を覗き込めば自分よりちょっとランクが上の生活が見えてしまうから人は不満を感じる。

今ではInstagramなどで欧米の自由で豊かな暮らしが見えてしまうようになり、途上国で外の世界を知らず貧乏でも楽しくやっていた人々の間に不満が広がっているらしい。

 

つまり、格差自体も良いことだとは言えないけど、それを比較してしまうことの方が人間のメンタルに与える影響は大きいように思う。

 

 

資産を持とう

 

ただ、ピケティを知ってしまった以上、格差を見て見ぬフリをするのもやっぱり違う。

できることからやっていくしかない。

 

ロバート・キヨサキ氏の言うように、負債を減らして資産を持とう。

『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだことのない人は、一度読んでみるといいと思う。

 

yuriykusanagi.hatenablog.com